空の向こう側


「なぁ、沙希…。」

「ん?」

沙希はジュースを飲む手を止めない。


「沙希って、もしかしてどっかのご令嬢だったりすんの?」


ピタッーーと沙希の動きが止まった。


今思ったら、缶の開け方知らないって異常だよな?

缶ジュース飲まないにしても、一般人なら開け方ぐらい知ってる筈


なら、沙希はそんな庶民の物には触れたことないどっかのお嬢様だったりして?



「や、ややややだなぁ。そんなわけないじゃんか。私は普通の子だよ?

ご令嬢?何それ食えんの?アハハハ…。」