「姫様っ!」 城に着いた途端、多くの兵士に囲まれた。 真ん中には、険しい顔をした環の姿。 「姫様…。」 「っ…環。」 環は溜め息を吐いた。 「無事で何よりです。そして…。」 そう言って、環は俺を見た。 視線が交わって、少し身震いした。 「梶原君と一緒だったとは…。」