学校へ行く支度を終えて、玄関の方へ、ダッシュで階段を駆け降りる。 履き慣れたローファーに、足を入れて玄関のドアを開けようとした。 「美結!」 名前を呼ばれて、振り返ったら、咎お兄ちゃんが立っていた。 「え? なに……んっ!」 いきなり、咎お兄ちゃんの顔がドアップに映された。