コン コン



彼女の部屋についている窓を数回叩く。



これが、俺達の合図。



そして、すぐにカーテンが開かれ、目に見えたのは、大人っぽく変わった彼女…真紀の姿だった。


真紀は、窓を開き、



「やっと会えたね」



そう優しく微笑んだ。



それを確認した俺は、電気もついていない部屋に上がり込んだ。



一年振りのこの部屋は、何も変わっていない。



変わったのは、妙に色気づいた真紀だけだ。



…まさか、浮気じゃねぇよな?