彼女は、弱く、儚い人間の一人。



俺は、闇の中でしか生きられない死神の一人。




人間と死神は、関わることこそが許されない。



生きる世界が違いすぎるから。




でも、今日だけは会える。



関わることを許される。




それがハロウィン。




「あ…もうそろそろか」




去年、待ち合わせていた時間が訪れ、俺は、瞬間移動で部屋に向かう。