私たちが別れたのは高校1年生のころ。 学校が近いため、たまに見かけることはあったが私は他人のフリを装った。 「もういいの? 香南。」 「うん、大丈夫。」 そして数日後。 彼の隣に当たらしい女が出来た。 私と正反対のギャルっぽい女の子。 ハキハキとしていて、少しキツメで。 彼の腕と女の腕が絡んで、歩いている姿を私はただ見つめた。