あぁ、と思い出したように言いながら 亮ちゃんは体を離した。 「おはよっ もも!」 「・・・・おはよ 亮ちゃん。」 ニカッと笑う亮ちゃんは 私の2つ上のお兄ちゃん。 私たちがまだ小さかった頃、私の家の隣りに引っ越してきた。 私のギターを教えてくれたのも亮ちゃんだ。 ずいぶん昔からやっているから、 だいぶうまくなったけど・・・ まだまだ亮ちゃんには追いつけない。 亮ちゃんは、私のあこがれのお兄ちゃんだ。