特別短編集


緩められたネクタイを取って
ゆっくりと唇を肌によせていく。


小さいけれど紅い痕がついた。


顔をあげると隆と目があって
恥ずかしくて俯いてしまった。




「絶対、俺から離れんなよ?」


「・・・知らない」


「素直じゃねーな。

ま、そこも可愛いんだけどな」



照れたような嬉しそうな隆の表情。



『大好き。』
言いたかったけど恥ずかしくて言わなかった。






私はまだ素直になりきれない、かな…?



       
        END