Cygnus

河野先輩が立ち去った後

「いやぁぁーw
あの、河野先輩と話せるなんてw」

目がハートマークになった文香が
小さく肘で小突いてくる

「痛いよ。
ほらね?来て良かったでしょ?」


「うんうん。
こんなクソ寒い中絶対耐えられない。
とか思ったけど…

満点の星空の下で
河野先輩とのいい思い出作っちゃう!」


意気揚々と話す文香の肩越しに
見覚えのある姿が通り過ぎた


「あ!」

「え?」

予想以上に自分の声が大きく
彼が足を止めて振り返った


ヤバいっ!!

思わず固まってしまう私に
気づいた彼は
フッと笑みをこぼした