目の前で信号が赤に変わった。

ちょうど目の前で、黒いワンボックスカーが横断歩道に少し掛かるように止まる。



「あれ?ねぇ花梨。あの助手席の男。C組の宮川じゃない?」

「え?どれどれ?」



助手席に目をやると、確かに見覚えのあるニキビ顔の宮川。



「本当だ宮川だね」


そういってもう一度車に目をやると、運転席の男が


大きく目を見開いた両目がこっちを見てる。





寒気が走った。








背筋に走る悪寒・・








そう・・今朝のバスで体験したような異様な感じ。






まだ、暑い夕方なのに・・寒気が止まらなかった。