そうして猫は本当に人肌から離れ、 そして独りで死んだ。 「最愛」を見つけたものの、 自分から手放して、また爪で引っ掻いた。 猫の体は傷だらけ。 それでも猫は痛みも感じず、 只狂ったように体を引っ掻き続けて、 弱っていった。 猫が本当に愛を感じたのは、 結局1度きり それも結局は猫から終えてしまい、 叶うことは無かった。 猫が幸せだったかなんて、 誰にも理解らない。 だけども彼女は、 最後に笑ってこう言った。 ( 出来れば貴方に殺されたかった。 ) ▽ E N D .