そんな事が続いたある日、 何番目かの飼主が、 出て行こうとする猫を引き止めた。 「本当は寂しいんだろ?」 飼主は猫を抱き上げ、何よりも猫を愛した。 ・・・故に、彼はもう限界だった。 「ごめんなさい。」 そう言って猫はまた去った 2週間と1日。 何時もより長く側に居た その所為か、何時もより長く涙が零れた。 そうして猫の心も枯れていった。