バッと振り返った綾斗。


目を大きく見開いて驚いている様子。



「綾斗…会いにきたよ?」



「さ、彩花っ?彩花あああああ!」




いきなり叫んだ綾斗は立ち上がって、私を抱きしめる。



「あ、あ綾斗?」


こんな綾斗は初めてで戸惑う私。



「さーちゃんに会いたかった…」




え、ちょっと…さーちゃんって//

なに、綾斗さん。
すっごく可愛いんですけど。


こんな、かっこいい顔で瞳をウルウルさせて、抱き着いて「さーちゃん」だなんて…


可愛いすぎる。



「私も会いたかった」



それと同時に私からぎゅっと綾斗を抱きしめた。



「さーちゃぁぁぁんっ」



「ごめんね?別れようって言ってごめんね?綾斗のこと信じてあげられなくて、ごめんね?綾斗のことだいす…んっ」



大好きだよと言う前に綾斗の唇によって口を塞がれた。