待ちに待った夏祭り当日…とある神社の鳥居に3の5のメンバーは集合した。


男女ともに浴衣であり、約40人が集まっているために、
先ほどから、道行く人々の視線を浴びているのだが……



「なつめ…本当に綺麗…!!私が男なら口説くよ、絶対ッッ!!」


「さくらったら〜、相変わらず嬉しいコト言ってくれるね!!…さくらとなら…着いてっちゃうかも……ね?」


「…っつ…!!」


途端に頬を染めるさくら。
ちなみに、周りのみんなも照れていた。


今日のなつめは、黒地に紅い牡丹が散っている浴衣、髪は団子で、浴衣に合わせた牡丹の簪を挿している。



しばらくして教師2人も加わり、さぁ出発!!…という時になって、毛利が言った。


「今日、上杉と最上が遅れるって!!」


「えっ!?」


上杉はなつめ、最上は伊達の相手である。

それを聞いたなつめは、


「ペアがいないなら1人で回って帰るね」


と言ったが、クラスメイトが許すはずもなく……



「伊達先生となつめで回ってね!!」


…という、さくらを筆頭にして言われたため、なつめは急遽、伊達と回ることになったのだ……



(私って、さくらに弱いのかなぁ…やっぱり…)