さくらとなつめが教室に戻ると、学級委員の毛利が駆け寄ってきた。


「さくら、なつめ!!これ見ろよ!!」


「「…?」」


毛利の示した紙には、



【桜ノ宮・夏祭り!!】


…と、書いてある。



「へ〜…夏祭りか…楽しそう」


「なつめ〜見るのはそこじゃなくて、こっち!!」


さくらが指差した所には、



【夜空に咲く大輪の華を大切な恋人と見ませんか?】



「こ、…恋…人……??」



「「「そのとぉおおり!!」」」


なつめのつぶやきに、みんなの声がハモる。



「てなワケでぇ〜…

“3年5組、夏の思い出作戦”

始動―――!!」


「「「ぅおオオ――!!」」」


クラスが団結して盛り上がったその時、


「ホームルーム始めるぞォオ―!!」


タイミングよくやってきた担任だった…


「何でタイミングよく来るかなぁ〜…伊達先生…」


「何だよ、毛利〜…俺、拗ねるぞ…?」