「じゃあね。必ず連絡するから!」 「はい、はい。」 和樹は、携帯番号が書かれた紙を渡すと、ゆいに背中を向けたまま手をふった。 私は、受け取った和樹の携帯番号が書かれた紙を、ノートの間にはさんだ。 窓から外を見つめる。 さわさわと揺れる木の葉は、太陽の光を受けてキラキラと輝いている。 私も、この青い空の下を、また歩く事ができるんだね。 そう思うと、嬉しくて仕方がなかった。