「あ〜。やっと終わったぁ〜。」 腰掛けていた椅子にもたれ、頭をダラ〜ンと後ろに倒した。 指先を使っていたせいか、ピリピリと痺れている。 疲れた。 時計は、21時半をまわっていた。 「今から帰ったら、45分か。会社から近くて良かった。」 仕事に集中できるよう、電源を切っていた携帯電話の電源を入れた。