「はい。 次深海の番ね。 」 神谷君が、予約用のリモコンを手渡す。 「わたしはいいよ。 みんなの歌聞いてる方が楽しいし。」 「歌わないの?」 「うん。 わたしちょっとトイレ・・・。 」 わたしは立ち上がると部屋を出た。 あんなに楽しみにしてたのに。 あんなにわくわくしてたのに・・・。 全然楽しくない。 トイレの鏡に映る自分にため息が出る。 今来たばかりなのに、帰りたい。 こんなんじゃダメだよね。