君に声が届くなら





ふと逞の顔が頭に浮かび、
顔をバシバシと叩く。




……突然だったから、
やっぱり想像以上に驚いただけだよ




自分に自分でいいきかせた。




気がつかなかった。




この時からもう既に




 ―――新たな運命が始まっていることに