キミがいた証




「これは…」




と、優斗が訳し始めた。





―『これは、特別なおまじないです。




満月の夜、20年に一度だけ不思議な現象が起こります。




その現象をみた二人は、お互いが想い合っている証拠です。』





………。




「それだけ…?」




苦手だからか凄く長く感じたのに…




すると優斗は




「それだけ。」




と言った。




「なぁんだ…」




と残念がっている私に優斗が言った。




幸せなことじゃん、って。