「おはようございます、梓お嬢様。」

「おはよう♪」


あたし、宮野 梓 16歳。

宮野グループの一人娘…
つまり社長令嬢ってこと。

会社の方は、まぁまぁうまくいってるって聞いてる。

そのおかげであたしは今、結構裕福に暮らせてるんだ♪


「…って!!もうこんな時間!?」

時計をみると、針が7時半ちょうどをさしていた。

「遅刻するッ!!」

あたしは慌ててピンク色の子どもっぽいパジャマから、私立白川学園高等学校のきれいで大人っぽい制服に着替えた。


あたしの通う私立白川学園高等学校は、このへんじゃ有名な名門学校。

お金持ち+頭がいい人じゃないと入学できない学校なんだ。(ちょっと自慢♪)


…って、こんなことしてる場合じゃないんだった!!

遅刻するッ!!!!


あたしは、長い階段をすべる様に駆け下り、リビングへむかった。