ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

もちろん私の事も慎司さんに話した。

やはり両親は健在で、兄弟も3つ上のお兄ちゃんがいるだけ。

地元の女子校、と言っても本当は学区外の遠い高校だけどを出て、やはり独りで上京し、こっちの女子大を出て就職して今に到る事を…

考えてみれば、慎司さんと私はよく似た家族構成と経歴だと思う。

私がなぜ独りで上京したかは言いたくなかったので、慎司さんがなぜ上京したのかは聞かなかった。
不思議と、慎司さんもその事には触れなかった。


「あ、そうだ。二人の馴れ初めをどうする?」

馴れ初めか…。たぶん聞かれる事だもんね?

「慎司さんの考えは?」

「ん…あまり嘘はつきたくないけど、俺達は知り合ってまだ一ヶ月だもんなあ。一ヶ月で結婚まで考える仲って、早過ぎるかなあ…」