ツンデレ美女の恋愛事情～新・素敵すぎる上司～

「あの、コレはちょっと大き過ぎるので、お返しします」

「やっぱり大きかったか。えっと…」

慎司さんはスウェットを受け取りながら私の下半身に目をやるので、私は恥ずかしくてＴシャツの裾をキュッと引っ張った。

「そのままでいいか？ 俺のはみんな大きいから…」

「うん。でも、あんまり見ないでね？」

「お、おお。努力するよ」

慎司さんはスッと立ち上がり、私がハッとして体を固くしていると、私の脇を通り過ぎ、冷蔵庫から缶ビールを出してくれた。

「飲むだろ？」

「う、うん」

慎司さんは缶の口をプシュッと開け、「コレ飲んで、気を楽にしてくれ」と言った。

「うん、ありがとう」

私は缶ビールを受け取り、ゴクゴクと喉を鳴らして飲んだ。やはり湯上がりのビールは美味しくて、少し緊張が解けた気がした。