ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

レストランを出てしばらく走り、高層マンションの前に車は停まった。

「着いたよ」

「ここ? 立派なマンションね?」

「アパートに毛が生えた程度さ。ここで降りて待っててくれるかい?」

「うん」

車を降りてマンションのエントランスの前で待っていると、慎司さんが私のバッグを両手に下げ、走ってやって来た。

とうとう降り出した雨に、慎司さんは少し濡れていた。

「あ、ごめんなさい」

「いいんだよ。さあ、入ろう」

私のバッグを持って来てくれたって事は、今夜は泊まって行けという事よね…

私は慎司さんの後に付き、嬉しさと心配な気持ちが混ざり合う、複雑な心境でマンションへと入って行った。