ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

翌日、朝ご飯を食べてから私達は実家を後にした。

今日は昨日までとは打って変わり、どんよりと曇っていた。

「あれから、お父さんとの囲碁はどうだったの?」

「2局打ったよ」

「結果は?」

「ん…俺の2勝」

「そうなんだあ。お父さん、機嫌悪かったでしょ? 1回ぐらい負けてあげればいいのに…」

「わざとか? そんな失礼な事は出来ないよ。そんな事してもお父さんは喜びはしないしね。『今度やる時まで腕を上げておくよ』と、笑いながらおっしゃってた」

「そう?」

今度か…。今度って、あるのかなあ。

「慎司さん?」

「ん?」

「って、まだ呼んでていい?」

「もちろん。俺も君を望愛と呼ぶし。これから、ずっと…」

「慎司さん…」

私は運転中の慎司さんの肩に、軽く頭を乗せた。すると慎司さんは、左手を私の手にそっと重ねてくれた。

私、やっぱり慎司さんを失いたくない…