ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

学校では、普通にしていたと思う。
友達もそれなりにいたし、人気もあったと思う。時々女の子からラブレターをもらって、その扱いに困ったりもして…

でも家に帰ると、私は部屋にこもり、本を読んだり勉強したり…

なるべく外に出ないようにして、家族ともあまり顔を合わせないようにしていた。

ご飯はお母さんが部屋に持って来てくれた。

時々、お兄ちゃんが私の様子を見に来てくれたけど、ろくに話もせずにお兄ちゃんを追い出してた。

私が変わったのは、あの町を出て、大学に入って東京に来てからだ。

誰も過去の私を知らない世界で、男嫌いでツンツンした女性を私は演じた。

やがてそのキャラは私の中で定着して行き、演技なのか元々そういうキャラだったのか、自分でも分からなくなった。