ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

「じゃあ、今慎司さんの心にいるのは、私だけ?」

「ああ。姉貴の事は今でも好きだけど、女としてじゃない。俺の心にいる女は、おまえだけだ。おまえでいっぱいだよ」

「嬉しい…」


でも……悲しい。

もし私の過去を知ったら、きっと慎司さんは私から離れて行く。

それを隠したとしても、私は慎司さんの想いに、たぶん応える事が出来ない。

どうしたらいいの?


私は慎司さんの胸に抱かれながら、とめどなく涙を流した。

「なぜ泣くんだ?」

「嬉しくて…」

「そっか…」


慎司さん、ごめんなさい。
しばらくの間だけでも、甘えさせてください。夢を見させて…ください。