ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

キス以上の事…

私は慎司さんのその言葉で、頭をガーンと殴られたような気がした。

「望愛…。おまえは俺の事、どう思ってるんだ?」

「私? 私はお母様達に嘘は一言も言っていないの」

「え? じゃあ…」

「好きよ。慎司さんの事、大好き…」

「ありがとう」

私は慎司さんにギューッと抱き絞められ、口づけされた。
今朝のみたいな触れるだけのキスではなく、舌を絡めた大人のキスを…


「どうして早く言ってくれなかったんだよ?」

「だって、慎司さんの心の中には、違う女性がいると思ったから…」

「姉貴の事だろ?」

私は慎司さんの胸に顔を埋めたまま、小さく頷いた。