ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

「今日もいい天気だな?」

「ほんとね」


その後の言葉がないなと思っていたら、慎司さんがまた大きく深呼吸をしたのが分かった。

もしかして慎司さん、緊張してる?

「慎司さん?」

私は慎司さんの顔を覗き込んだ。すると、慎司さんはチラッと私を見て、苦笑いを浮かべた。

「こういうのは初めてだけど、すごい緊張するもんだな?」

「こういうのって?」

「恥ずかしいから、顔を見ないで声だけ聞いてくれ」

「うん、分かった」

私は慎司さんを見るのをやめ、真っ青に澄みきった空を見た。

『こういうの』とか、『初めて』とか、そして『恥ずかしい』とかって、いったい何の事なんだろう…