ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

今日も五月晴れのいいお天気だ。

「窓を開けてもいい?」

「ああ、いいよ」

車の窓を開けたら、爽やかな風が顔に当たって気持ち良かった。

「どこへ行くの?」

「ん? 俺のお気に入りの場所さ」

「ふーん」

車は直ぐに町を離れ、山道に差し掛かった。
曲がりくねった道を、車は軽快に駆け上がって行く。

しばらく山道を上って行くと、急に広くて見晴らしが良く、駐車スペースのある場所に出て、そこに慎司さんは車を停めた。

「着いたよ」

「降りていい?」

「ああ、降りよう…」

そこはそんなに高くはないけど、町の家々が眼下に一望出来、素晴らしい景観だった。