「えっと、君は確か…」
「同じく総務の本庄です。本庄由佳里（ほんじょう ゆかり）です」
「あ、ああ、そうだよね。ど忘れしちゃったよ、ごめんね？」
うわあ、知らなかったくせに、調子いい男だなあ。
「いいえ、気にしないでください」
「俺はさあ…」
「営業の杉下さんですよね？」
「あ、そうだけど、よく知ってたね」
「総務ですから…」
「なるほど…」
あの…、私も総務だけど、あなたなんか知らないんですけど？
「じゃあさ、こっちも二人なんで、合流して２対２で一緒に飲む、っていうのはどうかな？」
そう言って、杉下という男は私と由佳里の反応を、交互に忙しなく見比べていた。
「同じく総務の本庄です。本庄由佳里（ほんじょう ゆかり）です」
「あ、ああ、そうだよね。ど忘れしちゃったよ、ごめんね？」
うわあ、知らなかったくせに、調子いい男だなあ。
「いいえ、気にしないでください」
「俺はさあ…」
「営業の杉下さんですよね？」
「あ、そうだけど、よく知ってたね」
「総務ですから…」
「なるほど…」
あの…、私も総務だけど、あなたなんか知らないんですけど？
「じゃあさ、こっちも二人なんで、合流して２対２で一緒に飲む、っていうのはどうかな？」
そう言って、杉下という男は私と由佳里の反応を、交互に忙しなく見比べていた。
