ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

私は席に座ると、そっと慎司さんの顔を覗いた。

「何だよ?」

「え? また慎司さんは機嫌悪くしたかなあ、って…」

「詮索するなって言ったろ?」

「やっぱり怒ってる…」

「怒ってないよ」

私がシュンとしたら、慎司さんはそう言って私の頭を優しく撫でてくれた。

「お邪魔して悪いけど…」

「あ、明子さん」

うわあ、恥ずかしい。みんな見てたのかな。

チラッとお母様を見たら、ニコニコ微笑んでいたので、しっかり見られたみたい。

「ノアちゃんはお酒飲めるの? ウーロン茶か何か持って来る?」

「えっと…」

どうしよう。こういう時は飲めない事にした方がいいのかな。

「望愛は酒豪だよ。しかも食いしん坊」

「まあ、すごいのね」

「そ、そんな事ないです。慎司さん、ひどい…」


私は慎司さんにビールを注いでもらい、みんなで乾杯をした。