ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

「さあ、もう一人紹介するよ」

え? もう?
お父様と何も話してないのに…

慎司さんの進路の事で喧嘩をしてから、お父様とはあまり話をしないとは聞いていたけど、想像以上に険悪な状態らしい。

間に入る私が苦労するのになあ…って、今日だけだから関係ないか。

私はもう一度お父様にお辞儀をした。

次に慎司さんから紹介されたのは明子さんの旦那様だった。

こちらも痩せた色白の男の人を勝手にイメージしてたんだけど、まるでイメージとは違い、黒く日焼けした体育教師みたいな人だった。


「おお、女嫌いの慎司君のハートを射止めただけあって、綺麗なお嬢さんだなあ」

「いいえ、そんな事は…」

こういう時のリアクションには、どうしていいのかいつも困るのよね…