慎司さんのお父様は、一番奥の椅子に座っていらした。
病院の院長という事で、眼鏡を掛けてずんぐりした老人をイメージしてたけど、スラリとした学校の先生みたいな方だった。
私は慎司さんに肩を抱かれたまま、一歩一歩お父様に向かって進んで行った。
お父様の前でベタベタするのは良くないんじゃないかと思うけど、慎司さんはガッチリ掴んでいて放してくれそうもない。
無理に引き離すのも変だろうし…
「親父、俺の恋人の佐久間望愛さん」
お父様は、仕方なくという感じでゆっくり立ち上がった。
お父様を近くで見ると、やはり慎司さんに似ていた。目とか、鼻とか…
「はじめまして。佐久間望愛と申します」
私はペコンとお辞儀をした。
「慎司の父です」
お父様は低い声で一言だけ言い、無表情のまま私をじっと見ていた。
病院の院長という事で、眼鏡を掛けてずんぐりした老人をイメージしてたけど、スラリとした学校の先生みたいな方だった。
私は慎司さんに肩を抱かれたまま、一歩一歩お父様に向かって進んで行った。
お父様の前でベタベタするのは良くないんじゃないかと思うけど、慎司さんはガッチリ掴んでいて放してくれそうもない。
無理に引き離すのも変だろうし…
「親父、俺の恋人の佐久間望愛さん」
お父様は、仕方なくという感じでゆっくり立ち上がった。
お父様を近くで見ると、やはり慎司さんに似ていた。目とか、鼻とか…
「はじめまして。佐久間望愛と申します」
私はペコンとお辞儀をした。
「慎司の父です」
お父様は低い声で一言だけ言い、無表情のまま私をじっと見ていた。



