ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

「それはまだ決めてないよ。望愛のご両親にまだ挨拶してないし…」

「そう? いつご挨拶に行くの?」

「ここからの帰りに望愛の実家に寄る事になってる」

「まあ、そうなの? 望愛さんの実家はどちら?」

私は私が生まれ育った町をお母様に説明した。

「そう? そこならこことそんなに遠くないから、ご両親もお許しくださるわね、きっと」

「え?」

どういう事?

「こっちに支社があって良かったわ。明子は勉さんの実家に嫁いじゃったし、慎司が東京に行ったままだと、この家に主人とずっと二人きりになって寂しかったと思うの。慎司がこっちの支社に転勤して、この家に戻ってくれる事になって、私はとても嬉しいの。しかも可愛らしいお嫁さんまで来てくれるなんて、夢を見ているようだわ」

「転勤…?」