ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

「正直言って、理解は出来ません。でも、気持ち悪いとは思いません」

「そう? ありがとう、ノアちゃん。私達は2つ離れてるけど、一卵性の双子みたいなのよ。外見はそうでもないけど、内面がそっくりなの」

そう言えば、私がお姉様はどんな人か聞いた時、慎司さんは『俺に似てる』って言ってた。明子さんを見た時、笑顔以外はさほど慎司さんと似てるとは思えなかったけど、あれは内面の事だったんだ…

「だから、普通の姉弟よりも強い絆で私達は結ばれてるの。それを昔は異性への愛と勘違いした時期もあったけど、あくまでも姉弟愛に過ぎないの」

「その事に気付かれたのは、ご主人と出会った時ですか?」

「その通りよ、ノアちゃん。主人を好きになって、初めて気付いたの。慎司への想いは、恋じゃないんだって。慎司にも早く気付いてほしいの。たぶん頭では分かってると思うんだけど…」

「私…頑張ってみます。自信はありませんが」

「そう? ありがとう。慎司の事、よろしくお願いしますね?」