ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

明子さんの部屋はすごく広かった。12畳ぐらい? もっと広いかも…

真ん中にガラスのローテーブルがあり、両脇にソファがあって、そこへ明子さんと並んで腰を降ろした。

「ごめんなさいね? 私が来たばかりに、望愛さんに辛い思いをさせてしまって…」

「いいえ、そんな…。明子さん、あ、お姉様のせいじゃ…」

「明子って呼んで? 私はノアちゃんって呼ばせてほしいんだけど、いいかしら?」

「あ、はい。いいですよ」

『ノアちゃん』か…
あまりそんな風に呼ばれた事がないので恥ずかしいけど、明子さんに呼ばれると、まるで明子さんの妹になったみたいで嬉しい気がした。

明子さんは私にとっては強烈なライバルって事になるけど、憎めないなと思った。

それどころか、姉弟であっても明子さんしか目に入らない慎司さんの気持ちが、分からなくもないかなと思った。