私がそっと顔を上げ、お母様と明子さんを交互に見ると、お母様はさっきと同じ笑顔になった。
「実は明子に赤ちゃんが出来たの。やっと孫が出来ると思うと、嬉しくて嬉しくて…」
病気じゃないって、そういう事かあ。きっと悪阻で気分が悪くなって、横になってらしたんだわ…
「おめでとうございます。予定日はいつなんですか?」
「ありがとうございます。予定日はちょうどお正月なんですよ」
「そうなんですか。お…」
『男の子か女の子か、もう分かってるんですか?』と、私が聞こうとしたところで、突然慎司さんが立ち上がった。
「俺、車から荷物を降ろして来る。お袋さん、望愛の部屋はどこかな?」
「え? そんなのないわよ」
「実は明子に赤ちゃんが出来たの。やっと孫が出来ると思うと、嬉しくて嬉しくて…」
病気じゃないって、そういう事かあ。きっと悪阻で気分が悪くなって、横になってらしたんだわ…
「おめでとうございます。予定日はいつなんですか?」
「ありがとうございます。予定日はちょうどお正月なんですよ」
「そうなんですか。お…」
『男の子か女の子か、もう分かってるんですか?』と、私が聞こうとしたところで、突然慎司さんが立ち上がった。
「俺、車から荷物を降ろして来る。お袋さん、望愛の部屋はどこかな?」
「え? そんなのないわよ」



