ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~

ドライブインで簡単な朝食を食べたら、すごく眠くなっちゃった。

五月晴れの陽気と車の揺れ、それとFMラジオから流れる音楽が、嫌でも眠気を誘う。運転している慎司さんに悪いと思い、頑張って目を開けていようとしたんだけど…

ハッと気付いて目をパチパチしてたら、

「もう起きたのかい? もっと寝てていいぞ」

と慎司さんに言われてしまった。

「ごめんなさい。我慢してたんだけど…」

「我慢しなくていいから寝とけよ。夕べはどのくらい寝たんだ?」

「全然…」

「一睡もなしか!?」

「うん…」

「じゃあ、寝ろ。だいぶ車が増えて来たから、着くまで相当時間が掛かりそうだ」

「でも…横で寝られると、慎司さんも眠くなっちゃうでしょ?」

「大丈夫だよ。いざとなったら眠気覚ましに誰かさんの面白い寝顔を覗くから」

「ひどーい。そんなに変な顔してた?」

「嘘さ。あどけない寝顔だったよ」