その言葉に私は頷くと立ち上がって、聖夜兄を見た。




「何食べるの?」



「何食べたいの?」



私の質問に聖夜兄は笑いながら返してくる。



食べたいもの…?




んーとくにないなぁ…。




「何でもいいよ」



「いや、俺も何でもいい」




んーと考えたフリをしてから聖夜兄もそういう。



「ダメじゃん」



陽が落ちる。




「だな、どうする?」




「どうしよっかぁ」



父さん、母さん。





「じゃあ、家でなんか作るか」




「だね、じゃあスーパー行かなきゃ」





私たちはまた一つ大人になります。