お母さんのあせった声も。 心配そうに私を見る紗奈も。 私、分かんない… 「私払っとくから。いいよ、また明日」 「ありがと…紗奈」 私は家に向かった。 何も考えずに。 そして無心のまま車に乗り、病院に行った。 …死なないよね? 私を苦しませないで。 お願い。 受験…あるんだよ。 合格したよ、って笑顔で言いたいんだよ… だから死なないで。 ずっと会えなくてごめんね― 「今日が峠」 そう、医者は言ったらしい。 生きるか、死ぬか。 それはおばあちゃんの気持ち次第。