鈍感あのコin男子校ッ?!


「唯っ?!」

「りゅ、う…?」

「お前っ…大丈夫かっ?!」

「うぅ~ん…

 何だか、よく覚えてなくて…」



 そう言ってへらっと笑う唯。



「唯、さっきは悪かった」

「…へ?」



 きょとん、とした目で俺をみつめる唯。



「別に、あんな風に怒るつもりなんてなかった」

「…怒る…、怒る。


 あぁぁあああっ!

 龍、ごめんね!
 あたしがっ、勝手に訳分かんない事言ってっ…!」


 
 必死に謝る唯。



 
 …?


 本当に、この男に襲われたのか…?

 
 だって、よく考えろ?
 
 普通の反応としては、もっとこう…拒絶したり…


 
 第一、


「唯、お前さ。

 服…乱れてねぇよな?」

「へっ?
 あっうん。

 …何でそんなこと聞くの///」


 
 そぅだよ、なんで唯の服、1つも乱れてない?