「たかがジュース買いに行くだけで遅かったな」


ビーチサンダルのまま、下に敷いたビニールシートにひざをついて、ジュースを置いた

そんなアタシを見ながらまことがとがめるようにそう言った


「ごめんなさい、あみがいたから」

「あみ?ああ、妹?」

「うん」

「誰と?」

「彼氏と、海に来てたみたいで」

「へえ・・・・で、俺には紹介しねえわけ?」

「あ、ううん!じゃあ、後で行ってみようか」

「今」

そう言われると、腕を強く引っ張られて立ち上がらされた

それから一緒にあみに会いに行って、まことは愛想よく話していたから一安心したけど、それは大きな勘違いだった