CHATEAU LATOUR

凪はリビングに戻ってくるとコップに活けられた椿の花が目に留まった。



彩音が大事そうに活けていたモノ。



凪は、そっと椿の花だけを摘み取り、ぎゅっと手の中で握り潰す。



ゆっくりと拳を開くと、真っ赤な花びらが、床にひらひらと落ちていった。