「うわ、静か」









着いた場所は小さな公園。

真っ暗闇に映し出されるのは遊具と広くない砂場だけ。






照らす光は一つの街頭のみ。

でも全然怖くない。









辻さん事件の公園、龍と出会った公園。

沢山公園での思い出はあるけれど。







ここは、別。












「ふぅー…」











バイクのエンジンを止め、鍵を抜く。

そして座り込んだまま足を後ろに着き、空を見上げた。





最近吸っていなかったタバコを取り出して。

白い煙は星空へと消えていくのをぼんやりと見つめたまま。












「……………」












やっぱりこの公園は特別。


不思議と、落ち着く。












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