*************** 清潔な白いシーツ。 消毒液の染み付いた壁紙。 窓の外は鮮やかな夕暮れ。 綺麗な、 赤紫。 「……、明花、今、行くからなぁ…」 夕焼けに染まっていく室内は、畏怖すら感じる。 「芳一…、立派になったなぁ…弥生さん…世話になった…」 もう外と中の区別もつかない程、一日の終わりを惜しむ灯が包んでいる。 それは、なんとも切ない。 「…ゆき、牡丹のような…私の孫…幸せの…」 そして、 「…ああ…、…良准、私の…、息子…、」 ***************