カーテンを揺らす風。 光が差し込む。 窓際で外を見つめる章大。 腕には点滴が繋がれ青く腫上がっている。 「ええな。僕もここから出たい。」 空を飛ぶ鳥を見つめ呟く。 「そこからは何が見えるんやろう?」 目を瞑り風にそっと身をまかす。 「僕もいつか飛びたいな。」 深呼吸をすると胸をおさえ苦しみだす。 ズキズキと胸を突き刺す傷み。