~放課後~

「1日目から疲れたー。」

「でも、剣と大輔なかなか強いんだね。」
「まあな!でも、なかなかじゃなくてすごい強いだろ!」

「あんな強さ、まだまだ2年生の下っ端とぎりぎり勝つか負けるかぐらいだよ。」

「なんだとー」
ちょっと怒る大輔を止めて巧に、
「なあー、巧なんでおまえそんなに詳しいんだ?」

確かに巧には、不思議な違和感みたいなものがあった。

「え~と、それはえ~と
べ、勉強したんだよ。僕、力ないから
知識ぐらいないとダメかなと思って、ハハハ」

「ふ~ん、なるほど。」
”大輔おまえって単純だな”と剣は思った。

「剣、ゲームセンターでも寄っていかね?」
大輔のその言葉に
「賛成~」と返す。

「あ、僕は帰るよ」
「なんだよ巧、付き合い悪いぞ」

「ごめん、じゃあねー」

そういって巧は、暗くなりかけた道を帰っていく。


それから、10分ほど歩いた先にゲームセンターがあった。

そして大輔が、入ろうとすると急に剣が立ち止まり

「大輔、そういえばここらへん、どっかの組の
縄張りなのかな?」

「そうじゃね?」
大輔は、軽く答える。

「もし、2、3年生と喧嘩になったらどうする?」

「剣、逃げるなんて言わないだろうな?」

「もちろん!」

そして2人は、ゲームセンターへと入っていった。