「瑠璃が朝陽ちゃんに伝言で、先行っててっつったんじゃん?」



は?




何それ…?



「うち、そんなこと…」




何それ?
それって、朝陽ちゃんが嘘ついたってこと?




だって、あたし言ってないし…。





「どしたの?」





朝陽…ちゃん……。




朝陽ちゃんは、普通の表情をしている。
…あたし、何考えてんだろ。



考え事してた時に間違えたんだよ、きっと。




「なんでもないよ、ごめん繭」
「変なの～っ!まあいいや」






気にし過ぎだよ。