でも、言いたかったことはすべて言ったつもりだよ。
もう後悔しないよ。






「あれ。今日は行くの?熱…下がった?」
「うん。ご飯いらない…行ってきます」




親には風邪ひいてるって嘘をついた。




嘘をつくのは…もう慣れたよ。
ずっと、嘘をついてきたのだから。









「瑠璃ー」





待ち合わせ場所に先にいたのは、繭。
手を振っている。





「大丈夫?」
「…うん。なんか、怖くなっちゃって」
「そっか…。でも、大丈夫だよ!あたしがいるから!」






…ありがとう、繭。